冬の神戸・舞子。 日が沈むのが早く、仕事が終わって外と少し夜の帳の中。 そんな平日のディナータイム、家族で評判の中華料理店「中華菜館博愛」に行ってきた。 場所は神戸市垂水区本多聞2丁目。 住宅街の一角にありながら、赤い看板が真っ暗に見えて、遠くからでもパッと目を引きます。

冬の舞子、赤い光に甘えて
午後6時ごろにお店へ到着。 外はもう真っ暗で、街灯に照らされた舗道を家族で歩いていると、ほんの赤い光が視界の端に。 ついでに、そこが「中華菜館博愛」だった。 お店の裏手にある駐車場は広く、車も停めやすい。
この日は平日の夜ということもあり、入店時は先に1組だけ。 店内は落ち着いた照明とシンプルながらも上品な雰囲気。 小学校1年生の娘も一緒に、祖父母と娘と私4人でのディナー。 広めのテーブルにご案内され、子供用の椅子とカトラリー、器まで用意してもらえるなど、細やかな配慮が嬉しい。
お茶を飲みながらメニューを眺めていると、お店のスタッフさんが絶妙なタイミングで湯飲みを見に来て、空くたびに注ぎ足してくれる。
注文メニューと今夜のラインナップ
この日は、いろいろな味を楽しみたくて少し多めに注文しました。
頼んだのは以下の6品です。
- 海老マヨネーズ(小)
- 春巻(小)
- ワンタンメン
- チャーハン
- とり骨なしからあげ(小)
- 杏仁豆腐 アーモンド入りフルーツ

平日とはいえ18時半を過ぎて、お客さんが少しずつ増え始め、19時頃にはほぼ半数の座席が埋まった。 地元の常連さんと思しきご夫婦や会社帰りのグループ、それから子連れの家族も何組か。 地域に愛されているお店という雰囲気が伝わってくる。


一皿目:海老マヨネーズ(小)1800円
最初に運ばれてきたのは、見た目も華やかな「海老マヨネーズ」。 大ぶりの海老がプリッと並び、オレンジのマヨネーズソースが艶めいている。 ひと口頬張ると、外はぷっくり、中は海老の旨味がギュッと詰まって。 マイルドなマヨソースとしっかりとした海老の風味が驚くほど合う。

ソースはくどくなく、レタスの上にのせられているので重たくも感じない。 食べ進めるうちに「これ、前菜にもぴったりだね」と思わず口に出してしまう味。
二皿目:春巻(小)2000円
「博愛」の名物とも言われる春巻。 小さいサイズながらかなりのボリュームで、太いの春巻き4本を三等分にカットして12個に。 皿に積み上げられたその迫力に、思わず歓声が上がる。

ひと口かじると…まず驚くのは皮の食感。 一般的な春巻のようなパリではなく、ふんわり柔らか。 まるで卵生地を軽く揚げたような不思議な食感。 中はたっぷりの具材が詰まっていて、酢醤油をつけて食べると、口いっぱいに旨みが広がる。
このふわパリ食感の春巻きは、他ではなかなかありません。食べ応えがあるのに重たくなく、家族4人であっという間に完食しちゃいました。
三皿目:ワンタンメン 1050円
娘が真っ先に「ラーメン食べたい!」と言ったので頼んだのがこのワンタンメン。 透明感のあるスープにネギ、チャーシュー、そしてつるっとしたワンタンが見える。

ひと口スープをすると、鶏だしの香りがふわっと広がります。 塩ベース味ながらほっとあるスープで、まさしく「上品な中華」の味わい。 麺は中くらいの細さで、娘でも食べやすい柔らかめの茹で加減で。
ワンタンは皮がつるんとしていて、噛むむと中の肉がじゅわっと広がる。このスープとひとつの体感が素晴らしい。娘も「これ全部食べる!」と完食。優しい味は子供にも大人にも良いこと間違いなしだ。
四皿目:炒飯(950円)
「中華の実力は炒飯」とはよく言うが、「博愛」の炒飯はその言葉を裏切らない実力派。
テーブルに届いた瞬間、炒めたご飯の香ばしい香りがふわっと広がる。 湯気の中に、卵の黄色とチャーシューの赤茶、ネギの緑が映える。 スプーンを入れると、軽く解けるような感じ。

一口食べると、予想以上に軽やか。 お箸では掴めないほどパラッとしているのに、しばらく食べても飽きがこない。
味は濃すぎず、薄すぎずの絶妙な塩加減。 チャーシューの旨味と卵の愛が全体にまろやかさを加えている。 油が重くないので、中華特有の“食後もたれ感”が一切ないのもポイント。
娘もスプーンで一さじ食べた後、「これおいしい!」と笑顔。その顔が照らすこの一皿の「正解」を示してくれていました。
五皿目:とり骨なしからあげ(小)1700円
「小」とメニューには書かれていたが、皿の上には大ぶりの唐揚げが10個ほど。 見た目からしてボリューム満点。 黄金色の衣がサクサクに揚がり、見るからに食欲をそる。

ひとつ箸で割ると、中から白い湯気が上がり、鶏肉のジューシーな香りがふわっと立ち上がる。鶏胸肉を使っているようで、ほどよく柔らかく、脂っこさがない。
「骨なし」という点も家族連れにとってありがたいポイント。 子どもでも安心して食べられるのが嬉しい。 娘はワンタンメンに加えてこの唐揚げもお気に入りになったようで、途中から「これ、持って帰りたい!」と笑いながら言っていました。
量が多いので、2〜4人でシェアしてちょうど良い。 テーブルが広めることもあり、大皿料理を並べても圧迫感がないのはありがたい。
〆のデザート:杏仁豆腐 アーモンド入りフルーツ(500円)
そして食事後に欠かせないのが杏仁豆腐。 油香る中華料理のあとの〆にぴったりのさっぱりとした一品だ。

スプーンを入れると、ややしっかりめの弾力。口に入れると、最初にココナッツの風味が広がり、続いてアーモンドの香りがじんわりと次第にやってくる。 甘さは控えめで、食後でも重たくなく、清々しい後の味。 上に乗ったマンゴーの酸味がちょうどよくアクセントになり、全体をバランスよくまとめている。
一人前とはいえ、想像以上のボリュームにあり、満足感が高い。最後の一口まで飽きずに食べ進められる、上品なデザートだった。
店内の雰囲気とサービスの印象
お店の中は、木のテーブルがズラリ、壁には中国風の飾り。派手すぎず、清潔感がある。テーブル間も広く、大皿料理を頼っても余裕がある配置になっているのが嬉しい。

食事の合間、スタッフの方が気にせず「皆さん、お味どうですか?」と声をかけてくれます。
博愛の魅力
「中華菜館 博愛」という店名の通り、優しさと品が共存するお店だった。
特に印象的なのだたのは、どのメニューにも「尖りがない」ということ。マイルドでありながらも深いコクがあり、食べたあとに「もう少し食べたい」と素直に感じる味。これぞ「上品中華」の真髄だと思います。

接客も気持ちよかったです、お茶の補充や子供用食器の案内など、細やかな配慮が光る。
子連れにもおすすめ
子供用の椅子やカトラリー、器まで完備されているので、家族連れでも安心して利用できます。 店内はテーブルが広く、お互いの間隔がゆったりしているため、子どもが少し動いても他のお客さんに迷惑をかけにくいです。
また、味付けが優しいので、子どもや年配の方も食べやすかった。 実際、客層も比較的幅広く、夫婦や家族、友達同士など幅広いグループが来店していた。
垂水・舞子(本多聞エリア)で中華を食べるなら
舞子付近で中華料理というと大衆的な中華食堂のイメージが強いが、「博愛」は少し違う。派手さよりも丁寧さ、量よりも質にこだわった「上品な中華」。落ち着いた雰囲気の中で、ゆっくり食事を楽しみたい人にぴったりだ。
特にディナータイムは、照明も落ち着いて、看板の赤い灯りが印象的。 寒い冬の夜、静かな街角にある灯りを見つけて、少し眺めたくなった。
店舗情報
- 店名:中華菜館 博愛
- 住所: 兵庫県神戸市垂水区本多聞2-13-3
- 電話番号:078-783-5577(来店前に予約がおすすめ)
- 営業時間:11:30〜14:30/17:00〜20:00
- 定休日:火曜日
- 駐車場:店舗裏にあり(広く停めやすい)
- アクセス:JR舞子駅または神戸市営地下鉄 学園都市駅から車で約10分
ゆったりとした店内で上品な中華。
次はランチタイムにも訪れて、別のメニューも試してみたい——そう思いせてくれるひとときだった。

